今年の夏はまさに節電合戦でしたね。主婦の中ではうちはこんなに節電したのよ、とそんな話で盛り上がっていました。でも暑い中小さな子どもに我慢しろというのはやはり不可能です。うちは去年ソーラーパネルを設置していたのでおかげさまで節電するどころか売電していました。これから電力供給が不安定になったときの為にもソーラーパネルは必須ですね。
例の原発事故以来、原子力に代わる様々な電力エネルギーの開発が求められてるが、その中でも環境にやさしい太陽光発電は有力な候補らしい。今も一部稼働しているものの電力量やコストなど、まだまだ越えなければいけない課題は少なくないが、所詮原子力や石油などの化石燃料が有限であるなら、これを機会に資源のない日本は国策として太陽光発電に傾注すべきではなかろうか。もともと日本は太陽の国なのだから。
【ホッと一息@北海道】
ビールのおいしい季節がやってきた。となれば、おいしいおつまみもほしいところだが、今年の「さっぽろスイーツ」コンペティションのギフト菓子部門でグランプリを受賞した「さっぽろビアパイ」が、徐々に注目度を増している。開催中の「さっぽろ大通ビアガーデン」にお目見えしたほか、8月にはJALの機内食サービスでも提供されることが決まった。ビールによく合うスイーツって、いったいどんなお菓子?(札幌支局 藤井克郎)
7月21日から始まった札幌・大通公園のビアガーデン。8丁目のサッポロビール会場で売り子の女の子をつかまえると、ホタテの薫製や裂けるチーズなどと一緒に「さっぽろビアパイ」が売られていた。スティック状のパイをほおばると、さくさくとした食感にタマネギの自然な甘さが口いっぱいに広がる。大麦麦芽のトッピングもアクセントになって、確かにビールとは相性がよさそうだ。
「まさに今、ビアガーデンの季節ですからね。週1万本から1万2000本のペースで生産しています。コンペティションでは、おいしかったという声に加えて、ビールに合うというコンセプトがおもしろかったと言われましたが、コンセプトに関しては自信があった。心の中で、ですよね、とつぶやいていました」と話すのは、「さっぽろビアパイ」を考案した「北菓楼(きたかろう)」(本社・砂川市)のパティシエ、奥山聖(さとる)さん(39)だ。
「さっぽろスイーツ」とは、道産の食材を活用した新たなお菓子を選ぶコンペティションで、6回目となる今年は2月に審査会を実施。ギフト菓子部門は「さっぽろビアパイ」、生洋菓子部門は「もりもと」(本社・千歳市)の今伸五パティシエが考案した「さっぽろはちみつババロア」がそれぞれグランプリを受賞した。グランプリ作品は、コンペティションを主催するスイーツ王国さっぽろ推進協議会の会員各社で発売される。
「さっぽろビアパイ」も本家本元の北菓楼だけでなく、数社ですでに売り出されているが、「いいところはお互い取り合えばいいので、切磋琢磨(せっさたくま)することでどんどん商品としてのレベルが上がっていくと思う。ただここは負けちゃいけないところなので、いいプレッシャーになりますね」と奥山さんは話す。
「さっぽろビアパイ」の共通条件は、(1)道産タマネギを使う(2)パイである(3)極力、大麦麦芽を使う−ということ。奥山さんは、コンペティションに出品したときは「札幌黄(さっぽろき)」という地元産のタマネギを生地に練り込んだが、それほど量がとれず、商品化に当たっては一般的な道産タマネギを使わざるをえなかった。
「札幌黄は辛みが強いんですが、ローストすると逆に甘みが出る。その甘みに近い状態までを違う品種で煮詰めていこう、と。この作品を考案したときは、札幌黄がメジャーになればいいなと思っていましたが、商品となるとトン単位で仕入れないといけない。JAに聞いたら、100キロとか200キロしか用意できないといわれました」
タマネギのパウダーを使ってもよかったが、本物のタマネギを生地に練り込むことでおいしさは増すという。奥山さんは、大量のタマネギをじっくりとローストすることによって、札幌黄に負けないうまみを引き出している。
現在は製造部で焼き菓子担当の主任を務めている奥山さんだが、小さいころから菓子職人を目指していたわけではなかった。北菓楼のある砂川市の出身だが、高校卒業後は東京に出て長く洋服店で働いていた。地元に帰ろう、と砂川に戻って北菓楼に入社したのが6年ほど前。そこから菓子作りを始めたという異色のパティシエなのだ。
ほかにもバウムクーヘンやクッキーなど北菓楼を代表する焼き菓子に携わっているが、自分で作品を考案したのは「さっぽろビアパイ」が初めてだという。北菓楼では5月1日に発売を始め、砂川本店をはじめとする直営店のほか、札幌地下街の「さっぽろスイーツカフェ」などで販売。さらにJALの東京発札幌行きクラスJシートの機内食サービスとして、8月1日から20日まで提供される。
「今年の道産タマネギが出てくる9月までに、すでに仕入れたタマネギがなくなることがあったら、生産ストップになる」と冗談めかして話す奥山さんだが、「売れてほしいけれど、売れるからといって品質を落とすわけにはいかない。息長くおいしいと言ってもらえる商品になればと思っています。子供にも、ビールを飲まない方にも、おいしく食べていただけると思いますよ」と力を込めた。
【すごいぞ!ニッポンのキーテク】
スーパーのユニー、コンビニエンスストアのファミリーマート、サークルKサンクスの小売り3社が、畜産業者や食品メーカーなどの他業種と連携し、売れ残った生鮮食料品や弁当などを豚の飼料の原料として再利用し、飼育した豚の肉で作った総菜パンを3社の店舗で販売するという「食品リサイクルループ」を始めた。従来の食品リサイクルは、廃棄物が肥料や飼料となった段階をひと区切りにしていたが、今回の食品リサイクルは3社に加え、食品メーカーなどとも手を組むことで自治体をまたいだ広域の取り組みとなり、再利用した肥料や飼料を廃棄物を排出した事業者の商品生産につなげるのが特徴。「自社で出した食品廃棄物について最後まで面倒を見るという点で、一歩進めたリサイクル手法」(サークルKサンクス)としている。
このリサイクルに参加するのは3社のほか、飼料製造のブライトピック千葉(千葉県旭市)、畜産事業のブライトピック(神奈川県綾瀬市)、プリマハム、山崎製パンの計7社。東京都や千葉県などのスーパーやコンビニ101店で売れ残った生鮮食料品や弁当、総菜などを、ブライトピック千葉の溝原工場で液体飼料化し、ブライトピックなどの豚の飼育に活用されるといった流れだ。
食品廃棄物を自治体をまたいで運送する場合は当該自治体の許可が必要となるが、7社の取り組みは3月、食品リサイクル法に基づく「再生利用事業計画」として認定され、自治体の許可が不要となった。
飼育された豚はプリマハムでハンバーグやそぼろなどに加工され、山崎製パンで作られる総菜パン「てりやきそぼろ&ハンバーグパン」(118円)の材料に使われる。小売り3社の101店で排出される1カ月の食品廃棄物は38.1トン。これが45万個分のパンを製造するための飼料となる計算で、パンは6月28日から小売り3社約5000店で販売されている。
国は食品リサイクル法などに基づき、食品廃棄物の有効活用を奨励。廃棄物全体のうち、減量やリサイクルなどを達成した廃棄物の割合を示す「再生利用等実施率」を2012年度までに食品小売業全体で45%、食品製造業全体で85%とする数値目標を定めている。だが、スーパーやコンビニなど小売業での実施率は低迷しており、効果的な食品リサイクルの手法を模索していた。
健康志向食品の共通企画を通じて交流のあった小売り3社は09年から、食品リサイクルループについて月1回のペースで協議を重ね、共同実施で合意した。これまでもリサイクル堆肥で生産した野菜を弁当などに使うコンビニもあったが、「コンビニ弁当では野菜が十分に活用できているとはいいがたい」(関係者)ことから、総菜パンへの活用を決め、プリマハムや山崎製パンなどとの連携に踏み切った。
食品リサイクルループを活用して製造される商品は材料が国産となることもあり、価格は割高になる傾向がある。7社は協業によるスケールメリットを生かして経費を最小限に抑制。加えて、パンをメガネ型にして左右に異なる具を入れ、中心から半分に折ればハンバーガー風になるアイデアを採用し、価格相応の魅力を訴求している。
7社は今後、この仕組みで生産する総菜パンの種類を増やす方向で検討を進め、他の地域にもシステムを拡大していきたい考え。
(佐久間修志)